池の所まで来ると少年は夜空を見上げました

夜空を見上げて、その光り輝く満月を指差します


「とてもキレイでしょぉ?」


少年は嬉しそうにリリィに言います

『満月がそんなに珍しいのかしら?』とリリィが疑問に思っていると、少年は「それでね」と続けます


「あれがとってもキレイだからほしぃと思ったんだけど、ぜんぜん手が届かないでしょ?」


それは月がそこにあるわけではないからだと思いながらも、リリィは少年の話を聞き続けたのでした


「でもね、近くに見つけたの!ほら、お池にたくさんのお星さまとお月さまがあるでしょ?」


少年は嬉しそうに笑ってリリィに言います