リリィはゆっくりと彼の隣りのブランコに腰掛けました

彼は再び携帯電話を見つめています

やはり彼にはリリィが見えていないのしょうか

最近色んな人間に姿を見られていたリリィは、見える事が普通になってきていた分、少しいさみしい気がしたのでした

そんな事を考えながら、耳につく音をたててブランコをこぎだしました

その音に彼は再びリリィの方を見ます