「凛、結良ちゃん潰れてるわよ!」

「えっ!?わ、ごめん!!」

そう言ってパッと私を離す、

「わー!ほんとに潰れた!!」

「潰れてないよ!!」

そう言ってからはあ〜、とため息。

「もう、相変わらずだね、凛」

天峰凛(あまみねりん)、

私より一つ年下で、甘えん坊の末っ子。

小さい頃はよく女の子と間違えられてたっけ。

その顔立ちは今もなんの変わりなく……。

「ずっと楽しみにしてたんだ!
あ、荷物運ぶよ、貸して?」

「え?あっ」

パッと取られてにこっと微笑まれる。

か、かわいい……。