「外だあ〜」

デパートを出て新鮮な空気をいっぱい吸う。

「気分悪くなったりしてないか?」

「だ、大丈夫。
それよりごめんね、迷惑かけちゃって」

結局誠也くんに手を引かれるまま、

荷物をちょっと持つだけで終わってしまったという……。

ほんとに私、ただの足手まとい……。

「いや、結良が慌ててるところ見れたしな」

「う……」

久々に誠也くんの意地悪モードが発動してる…

「じゃあ帰るか。
今日はハンバーグらしいからな、好物だろ?」

「紗里さんのハンバーグ……!」

そう言って家に向かって歩いた。