週末

「結良、それ重いだろ。持つからこっちと交換な」

「だ、大丈夫だよ」

そう言っても問答無用で荷物を交換する誠也くん。

「ほら」

「あ、ありがと……」

やっぱり優しいなあ。

「次は食品売り場だから、はぐれないように気をつけろ」

「うんっ」

誠也くんの言葉に大きく頷く。

そう、ただいま紗里さんのおつかいでお買い物中。

紗里さんが電話で

予備校帰りの誠也くんにお買い物を頼んでいるのを聞いて、

あまりにすさまじい量だったから

暇だった私がお手伝いに来た。

まあ結局足手まといになってる気もするんだけど…