「っていうかごめん、疲れてるのにこんなことさせちゃって」

「まあそうだな。
なんか払えよ」

性格わっる!

いやまあ、実際手間かけさせちゃったから

なんにも言えないんだけど。

もう一回腕を見て、

パーカーを持ってこればよかったと後悔。

このまま下に行って

凛に気を遣ってもらったら悪いし……。

それに湿布が良く冷えてて、

ちょっと寒くなって来ちゃった。

すると、

「……ん」

千紘の声と共に、

ふわっと肩になにかが掛かって

あたたかさが腕を包み込む。