「可愛いっ!やっぱり女の子っていいわね〜」
「でもほんとにいいの?
なんだか押し付ける形になっちゃって」
「いいのよ!
息子3人はむさ苦しくなってきたものだし」
あ、もしかして紗里さんが言い出してくれたことなのかな?
「じゃあそろそろ行きましょうか」
「あ、はいっ。
ママ、じゃあ気をつけて。
パパにもよろしく言っておいてね」
「わかったわ。いい子でね」
そうして紗里さんの車に乗り、
ママの姿が見えなくなるとふぅ……とため息。
「ごめんね結良ちゃん。
突然のことでびっくりしてるでしょ?」
「あ、いえいえ。
大丈夫です」
ほんとはまだかなり混乱してるけど……。


