「終わった〜!」

そう言って部屋を見渡す。

うんっ、ピカピカ!

「まーほとんど俺のおかげだけどな」

「……。お疲れ様でーす」

ふぅ、と小さく息をついてキッチンに。

「お昼どうする?」

「お前作れんの?」

「簡単なものなら作れるよ。
オムライスとか」

「へー。じゃあそうするか」

「うん。材料とか適当に使わせてもらうね」

そう言ってキッチンに入ると、

なぜか千紘も入ってきた。

「……?どうしたの?」

「……は?」

「あ、小腹空いてる?
でも15分くらいでできるから」

「それを10分で作るためにここにいるんだよ」

え、手伝ってくれるってこと?

「ほら、早く始めんぞ」

「う、うん」