「こんな飲み物が世の中にあったなんて……」

「おーげさ」

「ほんとだよ!
ああ〜、幸せ……」

自然と笑みがこぼれて、

紗里さんがそんな私をみて微笑んでから

幸せのため息をつく。

「ほんとに、これが私の理想だったのよ。
結良ちゃん、ありがとう……!」

「私こそこんな美味しいものに巡り会えて……ありがとうございます!」

「けっ、バカバカし」

「女子の世界ってやつじゃないの?」

「一人は女子じゃねーだろ」

「……千紘?」

「はいはい悪かったよ」

そんな賑やかな中、私は笑顔が溢れっぱなしで

幸せな朝を過ごした。