こんなの心臓もちません!

千紘を睨みながらダイニングルームに行く。

「紗里さん、おはようございます!」

「おはよう結良ちゃん。よく眠れた?」

「はい、ぐっすり」

そう言ったとき、食卓に誠也くんがいることに気づく。

「誠也くん、おはようっ」

「おはよう」

そう言って微笑む誠也くん。

手にはマグカップを持ってて、コーヒーの香りがして……

なんか大人っぽいなあ……。

「ああ、二人も起きたのか。おはよう」

「おはよ〜誠兄」

「……。母さん、俺もコーヒー」

相変わらず千紘は無視。