こんなの心臓もちません!

ちょっと頰を膨らませて顔を洗う。

「……昨日」

「え?」

振り返るとタオルから顔を上げた千紘が私を見た。

「ベランダであいつと話してた?」

あいつ……誠也くんのこと?

「うん。なんで?」

「……べつに」

???

なんだろ?変な千紘……。

「……お前さ……「あれ、ちーちゃん。結良ちゃんも。おはよう」

ぽわんとした空気を纏いながら

洗面所に現れる凛。