誠也くんの言葉にそっか、と答えてもう一度伸び。

「パパもママも残念だな、こんな綺麗な夜景見れなくて」

ふとそう言った私を誠也くんがチラッと見る。

あっ……

「ほ、ホームシックとかじゃないよ?
ちょっとそう思っただけで……」

慌ててそう言い繕うと誠也くんはフッと笑う。

「そうか。
ホームシックになるのも無理ないと思ってたけどな」

「え……?」

どういう意味……?

「突然転勤が決まって、
預けられるのは年が近い男が3人もいるようなとこだからな。
家や両親が恋しくなるのは当然だと思ってたが……
杞憂だったか?」