「湯冷めするぞ」

「!誠也くんっ…」

振り返ると私の方に歩いて来る誠也くん。

でも……。

「誠也くんもお風呂あがりでしょ?
湯冷めするよ」

「まあ、そうだな」

そう言った誠也くんに

ついついクスッと笑みが溢れる。

「どうした?」

「ふふっ……なんにも」

そう言ってから周りを見渡してみる。

「ここ、夜景が綺麗だね」

「ああ、まあ住宅街だからな」