「二人、相変わらずなんだね」

「まあね……。
どうもソリが合わないみたいで」

肩をすくめる凛にそっか、と返す。

チラッと千紘を見ると、

「……ジロジロ見てんじゃねーよ」

「み、見てませんっ!」

「はあ?見てんだろ」

「もー!ほんと仲裁役の身にもなってよ!」

そう言って嘆く凛と言い合う私たちとで

騒がしくなったリビングは、

数秒後に何事かと飛んできた

紗里さんによっておさめられた。