「あ、そのままでいいのよ?」

「いえいえ、食器を片付けるくらいさせてください」

こんな美味しいの作ってもらってただはないよ。

「ほんといい子で……それにこんなに可愛くて。こんな娘が欲しかったわ……」

「可愛い子なら凛がいるだろ」

「……ちーちゃん……?」

「睨むなよ、事実じゃねーか」

千紘の言葉に凛はそっぽを向く。

可愛いって言われるの相当嫌みたいだな。

「そういうとこも可愛いなあ……」

「……え」

凛が固まり、紗里さんが苦笑し、

千紘が吹き出し……

……ん?え!?

「私、声に出してた!?」

「うん……出てたね……」