こんなの心臓もちません!

「ちょ、ちょっと待って!凛、どうしたの?」

この状況ありえなさすぎるんだけど!

私が凛に壁ドンされるって……!

「特にどうもしてないよ」

「い、いやでもこの体制っ……」

どうかしてるに決まってるよ!

「そんなに動揺すること?」

凛の言葉に高速で頷く。

だ、だってどう考えても変だよ、

あんなに温厚で可愛い凛が私に壁ドンなんて……

「そっか。……解放してほしい?」

「う、うんっ」

なんか心臓ドキドキするし、早く退いてほしい……!

そう思って凛を見つめると、クスッと笑われる。

「……かわい」

なっ……⁉︎