「母さん、腹減った」

「はいはい、じゃあ手、洗ってらっしゃい。
あ、二人もお昼にしましょ?
準備する間に荷ほどきしたらいいわ。凛、手伝ってあげてね」

「はいはーい」

そうして千紘と紗里さんが部屋を出て行って、

私は凛に手伝ってもらいながら荷ほどきをはじめる。

「ごめんね、ちーちゃん相変わらずで……」

「り、凛が謝らなくても……!
ありがとうね、さっきも」

「う、うん」

微笑みながら言った私に、

フイッと顔を背けた凛。



「そういえば凛って今年で中3だっけ?」

「うん、そうだよ」

「おっきくなったね〜!」

「1歳しか変わんないんだからお互い様だよ、それは」

「あ、それもそうかも」