こんなの心臓もちません!

買い物を終えてスーパーを出ると、まだ外は明るいまま。

もう夏なんだなあ……

っていっても、そもそもまだ5時くらいなのかな。

これなら今からスイーツも行けちゃいそう。

そう考えていると、不意に凛が私の肩を引き寄せる。

「わっ……」

トンッと凛の胸におさまったのと同時に、

さっき私が立っていたところを自転車が通り過ぎていく。

「ご、ごめん、ありがとうっ」

「いやいや、あの自転車が悪いよ」

そう言って私の肩を離しながら、

スッと私が持っていたスーパーの袋をさらっていく。

「ま、待って待って、私が持つよ!」

「なんのために僕が来たと思ってるの?ほら、行こう」