こんなの心臓もちません!

「う、うんっ」

そう答えたけど……

な、なんだろう。

特に意味はないってわかってるけど、

さっきの言葉、ちょっとドキッとしちゃったな。

いつもの可愛いって感じじゃなくて、

どこか……熱のこもった感じの視線だった。

……って、私なに言ってるんだろ、そんなわけないよね!

そう思い込みながら高鳴る胸を押さえていた私は、

凛の耳が赤くなっていることには気づかなかった。