次の日

「おはようございます……」

目をこすりながらキッチンに降りると、

食卓には誠也くんが座ってニュースを見ていて、

紗里さんがにっこりと綺麗な笑みを見せてくれる。

「おはよう結良ちゃん。よく眠れた?」

「はい。あ、これ運びますね」

「あら、ありがとう」

そう言った紗里さんに微笑んで、

カウンターに並べてあった4人分の朝食を運ぶ。

「コーヒーは誠也くんのだよね?」

「ああ、ありがとな」

そうして渡していると千紘と凛が食卓に入ってくる。