ち、近い……っ

かあっと顔が赤くなって、千紘が眉を寄せる。

「なに、お前熱でもあんの?」

「なななないない!
取ってくれてありがとう、もう凛と座ってお茶待ってて!」

なんか半分叫ぶみたいになっちゃったけど、

そうでもしないとなんだか恥ずかしくて顔を向けられない。

千紘はやっぱり首を傾げながら凛が座ってる方に行ったけど……。

……なんだろう、胸がドキドキしてる。