そう言ってふふっと微笑み合っていると、

「へー、凛、お前弟だってよ」

「はあ?喧嘩売んのやめてくんない?」

う、この声は……

ゆっくりと振り返ると、

「千紘……久しぶり」

「……。
……老けたな、お前」

なっ!?

「ふ、老けたんじゃなくて成長したの!大人になったの!!」

「へー、そんな叫びまくってるくせに?」

「うっ……「ちょっと千紘、やめなさい」

紗里さんの声で止められたものの……

……千紘、まったく変わってない。

成長してないのはどっちですかって!!