こんなの心臓もちません!

「それに、お前が……」

「え?」

私?

千紘を見つめ返すと、

頰を少し赤くしてふいっと逸らされる。

「……べつになんでもねぇよ」

「そ、そうですか」

まあ、なんでもいいけど……。

でもそっか。

千紘も誠也くんも、

お互い本当に嫌いなわけじゃないんだな。

一人っ子の私にはわからないけど、兄弟って難しい。

いつか二人が仲良くできるといいな。

私はそんな思いを胸に、

千紘と並んで、家に向かって歩いていった。