にっこり微笑まれて、

なんだかほっとして笑い返す。

それにしても……。

ソファに座りながら、

さっきの電話を思い出す。

世羅ちゃん、

千紘のことほんとに好きなんだなあ。

それに、私が恋敵って思われてたってことだよね?

あんなに可愛い世羅ちゃんに

勝てる要素なんてないと思うんだけど、

それでも不安になるんだなあ……。

胸がチクリと痛んだのには気づかないフリをして、

ぽすっと頭をソファに預けた。