こんなの心臓もちません!

一言でいうと、すごい。

もはや感心の域だよ。

そう思いながら受話器を受け取り、

耳に当てる。

「もしもし?結良です」

『結良ちゃん、繋がってよかった。
……ねえねえ、千紘くんにちゃんと伝えてくれた?』

ちょ、ちょっと声が低くなったような……。

「えっとね、
伝えたんだけど、実は千紘、今風邪で寝込んでるの」

『……え!?』

「だから電話できないみたいで……『大変っ!電話どころじゃないよ!』

キーーーン!!

そ、相当動揺してる!

「で、でも今は安静にしてるよ?
薬も飲んだし、熱も下がったみたい」