こんなの心臓もちません!

千紘が薬を飲み、

落ち着いて眠ってきた頃。

喉乾いたなあ。

ちょっとキッチン行こう。

そう思って下に行くと、

紗里さんがご飯の用意の真っ最中。

「結良ちゃん!
ずっと千紘見てくれてありがとう、疲れたでしょう?」

「いえいえ、全然大丈夫です」

そう答えて微笑むと、

紗里さんが腕を組む。

「どこでもらってきたのかしらねえ……。
にしても幸せ者ね〜、千紘は」

「え?」

幸せ者……?

「まああの子に結良ちゃんはもったいないかしらねえ」

「は、はあ……」