「もう!何!!!」
「プッ……おまっ、みい、その顔どうしたの?」
私の顔を見て、大笑い。
むかつく〜〜!!!!
結局、すぐには腫れた目は治らず、
諦めた。
しかし今回は泣きすぎた……
くそう。
「なによ!別に、なにもないけど?」
「じゃあなんだよそのパンダ」
彼は何度みては笑い、肩が大きく揺れている。
「ドラマ見てたのよ!」
「それで泣いたのか?」
だんだん恥ずかしくなってきた……
いくら幼馴染みとはいえ、
もう10年ぶりくらいの再開だ。
こんなにジロジロと顔見られたら恥ずかしいもありやしない。
「そ、そうだけど?」
「ハハッ!みいはかわいいやつだな!」
「うわっ?!」
「昔っから泣き虫〜」
クシャクシャっと頭を撫でられる。
顔近いっ……
健ちゃんとの距離…数cm。
大人びた彼の顔は幼い頃の面影を消すくらい
整っていた。
ていうか
髪の毛ボサボサ……
「もう!ボサボサにしないでよ!泣き虫は健ちゃんでしょ?!?!散々私の後着いてきたくせに」
「そうだっけか?」
「もういいよっ!!!」
こんの〜おとぼけ者!!!!!
昔は私より背が小さく、私の後ろをいつも付きまとっていた。
その健ちゃんがこんな美男子に…………
なんだか悔しい。

