もうあの頃の健ちゃんはいないんだ……。 家に帰るなり悶々と考え込む。 変わってないのは、笑った顔だけ……。 眠くて重いまぶたを擦る。 頭の中で悶々と考えてると 急にイライラしてきた。 あんなやつぜんっぜん王子じゃない!!!! 何が王子よ! みんな騙されてる。 学校では喋ってくんないし、喋れたと思ったら酷いことするし。 冷酷だ! さっきの眠気はどっかに飛んでいった。 ーブーッブーッブーッ 『沙月』 スマホ画面に映った名前を見ておもわず声に出した。 「沙月っ!!!」