ギシッ



小さなスプリング音で目が覚めた



「…っ?」



そこには、今一番あいたくなかった
あいつがいた。



「目ェ覚めた?」



「なんであんたがいるの?」



「ここまで運んだから」







そこにいたのは

私に雨を好きにさせてくれた

でも


それと同時に私を



暗闇の底までつれていった人。





時雨 時男。
シグレ トキオ