加奈ちゃんという女の子がいました。



加奈ちゃんのおじいちゃんは、病気で入院しており、もう先が長くないそう。



病院にお見舞いに行った加奈ちゃんは、悲しそうな顔で





「おじいちゃんいなくなるの?」





と聞きました。



するとおじいちゃんは、





「おじいちゃんが死んだら、お父さんとお母さんと一緒に悲しんでくれるかい?」





と言いました。



加奈ちゃんはそれを聞いて、泣きながら





「うん…でも死んじゃいやだよ」





とつぶやきました。



その後加奈ちゃんは家に帰ることになり、その次の日に、おじいちゃんは帰らぬ人となりました。



1ヶ月後、とある記事が新聞の隅に載りました。





「一家心中、動機は全くの不明。女の子の名前は斎藤加奈ちゃん」