「へえ。
でも高校ではバスケ部入んなかったんだ。」
「……うん。まあね。
中学の頃部活でやってたっていっても中1ときしか部活行ってないし、中2になってからは辞めちゃったからね。」
「…え。
なんで中2になってからは辞めちゃったの?」
…………。
「………べつにそんなのどうでもいいじゃん。」
……思い出したくないよ。中学のことなんて。
まさかそこを聞いてくるとは思わなかった。
そんなことより………!
「奥田さん、練習付き合ってあげる!」
「えっ!?」
「練習するのだってバスケの経験者がいたほうがいいじゃない?
あたしだって球技大会の練習になるし。」
そういう熱血タイプも嫌いじゃないぜ。


