「ちょっと声かけてみる。」 「え?ちょっと………あまねっ……!」 「奥田さんっ!」 めんどくさそうな皇くんを無視して、奥田さんに声をかけた。 「何やってるの?」 「あ、えっと……羽泉さんと………皇くん?!」 そりゃ驚くだろうね。 こんな平凡なあたしと学年の王子様が一緒にいたら誰だって二度見する。 「何やってるの?」 まあそんなことはどうでもいい。 あたしは気になっていることを聞いた。