言われてばかりじゃいられないと思い、
あたしは開き直ってしまった。
「ていうか皇くんが勝手に一緒に帰るとか言ったんでしょっ!
あたし待っててなんて一言も言ってないもんっ!」
「……ふぅん。あまねの言い分はよく分かったよ。
でもね、あまねちゃん。
よく考えてごらんよ。
俺がここで待ってるって言ったのはなぜだと思う?
ボーッとしたあまねちゃんが実行委員になって、委員会が終わるまで俺がわざわざ待ってたのはなぜだと思う?」
「そっ!……れは…。」
「君さ、俺がメールしないとずっとアホみたいにボーッとしてたことになるよね?
そしたら俺はお腹をすかせて時計とにらめっこしてあまねいつ帰ってくるのかなぁとか思いながらお家でいい子に待ってることになるよね?
あまねがボーッとしてたせいで。」
「い、いや、それは……。」
「それで俺の不機嫌度がどんどん上昇していって、
あまねがお家に帰ってくる頃には俺の不機嫌度はMAX状態。
そしたら俺、悲鳴をあげるようなお仕置きをあまねにくだすことになってたんだよ?」


