ヒミツの通り道。





side湊




『帰ってよっ!

あたしの家はここであたしの家族はアンタじゃないっ!!!

もう二度と来ないでっ!!!!』




そう言って、ドアを思いっきり閉めてリビングを出ていったあまね。




………あんな怒ってるあまね、初めて見た。




「……ごめんなさい…。

今日はもう帰ります。」



「え、ちょっと……。」



奈緒美さんは、なにかをメモ帳に書いていた。



「これ、私の電話番号です。

何かあったら、連絡してください。
また伺います…。」




そう言って帰っていった奈緒美さん。