あたしたちは今、一つのテーブルに向かい合って座っている。 なにかおかしいだろうか? 「なんでって…勉強教えてもらう時はこの体制じゃないかい?ふつう。」 「それじゃあ俺は教えにくいんだけど。」 「じゃあどうすりゃいいのさっ!!」 あたしがそう言うと湊はあぐらをかいている自分の足を手でポンポンと叩いた。 「それはなんだい?」 「ここに来てって意味。」