ヒミツの通り道。

「軽蔑するでしょ？

実の両親が最低で施設に置いてかれただけじゃ飽き足らず中学ではいじめられるとか……。

湊も、こんなあたしを軽蔑するでしょ？」



中学の時のように、哀れみの目をむけられるのが怖かった。


こんなあたしを軽蔑して、どんどんみんな離れていった。



湊に……湊にだけは、



絶対に離れていってほしくなかった。




「……いや！

お願い！離れていかないでっ！！


これ以上独りになりたくない！

あたしから離れないで……！


……行かないで…。」