……同情? 「助けてやれなかった? イジメを止めてやれなかった? そんなことはどうでもいいのよ。」 「………。」 「きっと海音ちゃんは、そのままの自分を、受け入れてほしかっただけなんじゃない? 施設に預けられたことも、イジメにあっていたことも、全部全部受け入れて、それでも一緒にいる人がいるだけで、 どんなに幸せなことかわかる?」 「………。」 「中学ではその全部を否定され続けていたの。 ……海音ちゃん自身を、否定され続けていたの。 もっとあの子自身を、海音ちゃんを、 見てあげて。」