…イケメンとの出会いを憧れとするあたしだったけど、
こんなに目立つ奴とはあまり関わりを持ちたくない。
もしこんなのと話そうもんなら、
絶対に周りの女の子に睨まれただけで死んでしまう。
そんなの、まっぴらごめんだ。
んー。イケメンは高望みすぎたかなー。
やっぱり平和に過ごすのが一番でしょ!
そんなことを考えていると、自己紹介があたしの番になった。
やべっ、クラスの人たちの自己紹介、全然聞いてなかったよ。
「羽泉さん?
自己紹介してください?」
「あっ!ごめんなさい!
えっと…、羽泉海音です!
特技は…ピアノがちょっぴり弾けたりします。
一年間、よろしくお願いします!」