「皇くん……。 ちょっ、やめてくれませんか?」 「湊って呼んだらやめてあげる。」 「いや、呼ぶから離れて!」 「やだ。 離れるわけないでしょ。」 そう言ってる間にも顔をどんどん近づけてくる皇くん。 あたしは視線を逸らそうとしたけど、ドアに手をついていた皇くんの左手であたしの顎を抑えられてしまった。 あ、あ、顎クイ………。