それはとある日の朝の事だった


朝から使用人の人達がバタバタと忙しなく動いていた


まだ起きる必要のない時間ではあったが、気になって部屋の扉を開けた


そこには丁度、私専属のメイド、『ツバキ』がいた


彼女の髪色はこの国には他といない、黒色をしている

彼女いわく、とても遠い国から来たそうだ


「わぁあ、す、すみませんステラ様、ただ今起こしに行こうとした所でして…」


彼女はペコペコ頭を下げている


「大丈夫よツバキ。それよりどうしたの?今日はなんだか騒がしいけど…」


ツバキは、はっと頭を上げ私の方をじっと見つめた


次の瞬間、驚く言葉を発した


『ステラ様にお客様が!何でもステラ様を側室に迎えたいと!!』


『えええ!?』


私は思わず驚いてしまった

ふらつく私にツバキの言葉は追い討ちをかけた


『しかも!あのカエルレウム王国の第二王子だとか!!』


『ふぇ!?』

私は完全にあっけに取られた