どどどどうしよう! 道聞こうにも、誰もいないよ!! 焦りに焦る私を横目に、野良猫が通り過ぎた。 「初日から遅刻なんて...」 ツいてないなぁ... そんなとき、"キッ"とブレーキの音が聞こえた。 ねぇ涼也。 もし私がこのときに迷子になっていなかったら、どうなってたのかな? それでも私を探してくれたりする? 私はこのとき迷子になってよかったって、心から思ってるよ。