"516" どくん ひとつ、身体全体を支配するほど大きな鼓動。 「....あったぁ!!」 「やったー!!」 肩の力がスッと抜けた感覚がしたのと同時に、私はこのみに抱き締められた。 この春から私は ここ『赤星高校』に通うことができるんだ。 もちろん、このみと一緒に。 501番の子や、他に落ちた人のぶんまで頑張ろう。 毎日を大切にして、充実した生活を送ろう! 私は心の中で、そう誓った。