「それよりさぁ、ほんとに良かったよね。
成功して。」


きっと、私たちの文化祭のことをいっているんだろう。


「そうだね。
まさか本当にナンバーワンになるとはね。」


そう、私たちのクラスは見事ナンバーワンになって賞品をもらえた。

それでクラスの団結力は一気に深まって、打ち上げでは今まで喋ったことない子とも沢山喋った。


「あ、着いた。」

特別大きくはない校舎だけどすごく綺麗で目をひかれた。

「あっ、瀬奈ー!」


向こうから着物を着た男の人がかけてくる。

「おぉ、夏輝!カッコイイじゃん!」


そんなことをさらっと言う瀬奈と照れる夏樹くんをみてると普通逆だろ!と突っ込みたくなったけど黙っておいた。


「あっ、杏。
こいつが夏輝ね、

でこっちが杏。」

「よろしくお願いします。」

「こちらこそよろしく。」

自己紹介も済ましたことだし、

「瀬奈、今日は送ってくれてありがとう。

私、快斗探さなきゃいけないからもう行くね!
クラス知らないし。
じゃあね!」

って立ち去ろうとしたら、、