MOON WOLF

「マリア、優結起きたぞ」

浅い眠りだったためか、愛斗のその声ですぐ目が覚めた。

「優結…?!」

「まーちゃん?」

優結はまだしんどいのかうっすらと目を開けこちらを見ていた。

「大丈夫、優結?!どこか痛い?!」

「…お腹痛い」

そう言ったので私は優結のお腹をさすってあげることにした。

「優結…なんか食べた?まーちゃんがいない時」

「…ママが帰ってこなくて、お腹すいたの」

「だから、冷蔵庫にあったバナナ食べたの」

「真っ黒だったけど甘かったよぉ?」

優結はゆっくりとそう言った。

…真っ黒…

食あたりの原因がバナナかはわからない。

けど、そんな状況まで私は気づかなかった…

悔しい…自分が嫌になる…

「まーちゃん!何でいなくなっちゃったの??」

「ママは?!」

優結は泣き出した

「ごめん優結っ…今からずーっと優結のそばに居るから…ごめんね…」

私は優結をそっと抱きしめた。

…どうしてママが帰ってこなかったの?

…まあ、そんなのもうとっくに理由はわかったけど

…パチンコだね

家にいる時は、お金にうるさいパパもいたし、私も控えめには注意するからそんなに酷くはならなかった。

て、いっても休日の朝から夕方までは毎週パチンコ三昧だったけど…

でもあれはひどい

優結の家、洗濯してない服で溢れていて、掃除してないのか物で溢れかえっていて、優結がひとり遊びをしていただろう玩具もすごかった。

それにしたって、優結をいつから一人にしてたんだ?

なんで鍵もあいてたの?

もう意味がわからない。

もう優結をママのところに置いておく訳にはいかない。

かと言ってパパのところにも行けない。

どうしよう…