MOON WOLF

私の声を聞きつけて家に入ってきた愛斗が

「どうした?!」

私と優結に駆け寄った。

「どうしよう!!優結が!!」

優結…ごめん優結

私が優結をママに任せたから…

優結…ごめんね…

「優結!!!優結!!」

「すごい熱だな…」

優結に手を当てて愛斗は言った。

「どうしよう愛斗!!優結が…優結が!!」

意識のない優結を前にして私はパニックだ。

「落ち着け!お前が騒いでもなんにもならねえ。大丈夫だから」

そう諭しながら私を見た。

「今やってる病院どこだ?」

「えっと…みどり病院!!」

「よし、そこ行くからお前、下行ってタクシー呼べ。車呼ぶ暇ねえ」

「わ、わかった。」

私は急いでタクシーをつかまえた。

意外とすぐに来たのでよかった。

それとほぼ同時に優結を抱えた愛斗が降りてきた。

体にはタオルケットが掛けられている。

…ありがとう、愛斗…

私は泣きそうになりながら

「みどり病院までお願いします!」

運転手さんに言った。