MOON WOLF

「マ…」

う…ん

なんか声がする…

眠いな…

でもこの声大好きな声だ…

私の大好きな…

「あいと!!!」

ゴツンッ

「いたっっ」

「って」

私は愛斗が呼んでるって思ったら飛び起きてしまった、

で、結果愛斗が覗き込んでいたところに頭突きをしてしまう形になってしまった。

「ごめん愛斗!!!!」

ほんとに申し訳ないです。

「このっ」

コツンッ

優しく、だけど愛斗はあたしの頭にゲンコツをした

キュンッ

私の胸が音を立ててときめいた。

「お前、飯食え」

そんなことを考えていると愛斗が言った。

確かにずっと食べてなくておなかすいた…

「…食べれるか?」

黙り込んだ私を心配してくれたのかすごく優しい声で聞いてくれた愛斗

「うん!お腹ペッコペコだよ!!」

「そか」

私の言葉に満足げに愛斗は微笑んだ。

「…でもここどこなの??そう言えば」

愛斗が連れてきてくれたのは良いものの、もし…というか多分そうなんだけど、愛斗の家ならお家の人に迷惑がかかっちゃったよね…

「ここは…」

「俺らの家だよーマリア!!」

愛斗が返事をしてくれようとしたその時

後ろの扉からあゆちゃんをはじめ、ケンケン、冬真さんが飛び出した。

「みんなあ!!」

私は久々に会えたのが嬉しくてすごくテンションが上がった!!

「マリアもう大丈夫?」

あゆちゃんがとても不安そうに聞いてきた。

「無理すんなよ」

いつも容赦ないケンケンも

「さあ、ご飯だよ!」

冬真さんも

「みんな…ありがとう」

私は心の底からお礼を言った。

でも…

「あゆちゃんたちの家って??どーゆうこと??」

「えっとねー」

「ここ、マンションなんだけど部屋がいっぱいあって、俺、愛斗、健介、冬真とあと一人の奴と一緒に暮らしてるんだけど…」

「まあ、一種のシェアハウスだよ」

最後に冬真さんがわかりやすくまとめてくれた。

「へえ!みんな仲良いんだね!!羨ましい!!」

「「「「…」」」」

私がそう言うと4人は黙ってしまった。

え?!おかしなこと言ったっけ?!

「へ、変な事言った?私…」

「「「「あははははは!」」」」

不安に思った矢先、次は突然笑い出した4人。

なんなの?!!

「いやっだって!あはははは!」

「普通さ、おかしいと思うだろ!」

「男が集まって住んでて」

「親は?とか…それが、仲良いんだねって…はははははは!」

「え??そんなにおかしい??」

もうこの四人のツボは訳分からん…

「まあ、お前はイイヤツだなってことだよ」

ハテナを飛ばしている私に愛斗は言った

「え?」

「細かい変なとこや現実見ないで、ちゃんと俺らを見てくれる奴だってことだよ」

そう言って私の頭をワシャワシャなでた。

意味はよくわからないけど、頭を撫でられてすごく心地がよかった。