MOON WOLF

それから五分も経たないうちに、愛斗は来てくれた。

「あい、と…!!」

「マリア!!!」

愛斗は私の服にびっくりしたのか目を見開いた

そして苦しそうに顔を歪めると私を抱きしめてくれた

「あ、いと…こわいよお…」

「怖い!!!!」

「マリア、待ってろ」

愛斗は一旦私を離して、着ていた半袖のパーカーを脱ぐと私にかけてくれた。

そして私を抱き上げ歩き出した

「もう大丈夫だから」

そう言ってずっと強く抱きしめながらゆっくり歩いてくれる愛斗

私はやっと安心できた。

精神がずっと緊張状態だったためか途中で気を失ってしまった。