恥ずかしいお話





その日、若い女性が10階建てビルの屋上から飛び降りた



詳しい調べはこれからだが、遺書もあり



自殺であることは確かで事件性は無かった



遺体は病院の霊安室に安置され、遺族の到着を待つ




到着した遺族に身元を確認してもらうのは



もっぱら警察署員である私の役目であるが



婦警である私には、正直言って荷が重い



死因と身元がはっきりすれば、遺族に遺体を引き渡して業務は終わる



やがて、自殺した若い女性の遺族が到着した