「今日は席替えするぞ〜」
待ってましたよ、この小さなイベント!
私にとったらすごく大きなことだけど!
だって……
「真奈!今度こそ高瀬と隣になるといい「っしー!!!」
ばかばか!そんな大きな声で言ったらバレちゃうでしょおおお!
そう、私、七島真奈は同じクラスの高瀬快斗にひっそりと恋心を抱いています。
好きになったきっかけは、ちょうど一年前の夏。
その日は、とても暑い日で窓側の席の私は強い日差しに頑張って耐えていた。
でも、やっぱり我慢してるとくらくらしてきて…机に突っ伏していた。
そんなとき、隣の席だった高瀬がカーテンを閉めてくれたんだ。
「高瀬…ありがとう」
「いや、俺こそすぐに閉めてあげられなくてごめんな」
「そんな!全然だよ!」
「そっか、ならよかった」
そう言って、ニコッと微笑んだあの笑顔に惚れてしまった。
単純だけど、私にとってはすごく助かったし嬉しかった。
