「……きろ!……い!」


どこからか聞こえてくる声。


………ん、なんなの。


気持ちよく寝てるっていうのに…。


「おい!起きろ!」


しつこいな〜、…仕方ないから起きてやろうか。


瞼をあけるとそこにはカンカンに怒ってる男性の先生が立っていた。


「…あ、先生…おはよう」


「なにがおはようだっ!!もう四時間目だぞ!」


……え?もう四時間目なの?



眠い目を擦りながら時計を見た。


「あ、ホントだ…」

寝ちゃってたんだ…。

すごいな、4時間目まで寝てたなんて。


いつもは二時間目まで寝てるのに。


相当眠かったのか。

「お前なー、いつもいつも─」

…キーンコーンカーンコーン。

おっ、ナイスチャイム!


先生がまだ何か言ってるけど私はすぐにトイレへ行った。

と言ってもリップ塗りしに行くんだけど。


リップ♪リップ♪


リップを塗って教室に戻って席についた。